事業資金を“個人名義”で借りていた場合、債務整理は可能?
事業資金を“個人名義”で借りていた場合、債務整理は可能?
「事業のために借りたお金だから、債務整理はできないですよね?」
自営業の方から、もっとも多く寄せられる誤解です。
結論から言うと──
▶事業のために使った借入でも、“個人名義”なら債務整理できます。
ここを勘違いして、
返済のためにまた借入 → 生活費に手を出す → 滞納
という悪循環に陥ってしまう方が非常に多いです。
1.整理できる借入と、できない借入の違い
事業者の借入は大きく2種類。
① 個人名義の借入(整理できる)
● 消費者金融(アコム・プロミスなど)
● 銀行カードローン
● 信販系のショッピング・キャッシング
● クレジットカードのリボ払い
● 生活費補填の借入
たとえ “事業資金として使っていた” としても、
契約が「個人名義」であれば任意整理の対象になります。
② 事業者ローン・法人契約(対象外になることも)
● 法人口座の借入
● 事業者専用ローン
● 売掛債務・設備リースなど
これらは「業務契約」扱いになるため、
任意整理の範囲外になる場合があります。
ただし、同時に個人名義の借金がある場合は、そこだけ整理するという方法も可能です。
2.なぜ個人名義なら整理できるのか?
任意整理は “あなた(個人)と金融機関の契約” を調整する手続き。
お金の使い道が事業でも、学費でも、生活費でも関係ありません。
重要なのは「誰の名前で借りたか」。
個人名義=あなたが返済義務を負う契約なので、
任意整理の対象として扱えるという仕組みです。
3.自営業の人で多い“危ない兆候”
事業者の相談でよく見るのが、この3つ。
① 事業用・生活費の支出が混ざっている
仕入れ → カード
家賃 → カード
生活費 → カード
返済 → 別カード
こうなると、毎月いくら必要なのか本人でも分からなくなり、
気づいた時には返済が追いついていないケースが多いです。
② 「売上が入れば返せる」と思っている
自営業は売上が上下するため、
“返せる月”と“返せない月”が出てきます。
任意整理で返済額を固定化すれば、
売上に左右されず返済が安定します。
③ 税金・国保を後回しにする
個人事業主が最も陥りやすい落とし穴。
税金は減額できないため、
延滞が積み上がると差押えリスクが残ります。
借入よりも優先順位が高い支払いです。
4.任意整理でどこまで改善できる?
個人名義の借金であれば、任意整理で以下が可能です。
● 将来利息がカットされ、返済額が軽くなる
● 毎月の返済額が明確に固定される
● 返済に追われて事業がまわらない状態が改善
● 生活費の補填としての借入が止まり、健全化しやすい
事業用・生活用が混ざった状態でも、
“個人名義の借入だけを整理して整える” という方法が使えます。
5.事業と生活を切り離すことが、立て直しの第一歩
自営業の方は数字が複雑で、
「本当はどのくらい返せるのか」が分からないまま進んでいることがほとんど。
任意整理をすることで、
● 支出の整理
● 返済額の固定
● 将来の見通し
が一気にクリアになります。
事業そのものを諦める必要はありません。
まずは“個人名義の借入”から整えていくことで、
事業にも生活にも余裕が生まれます。
▶ 自営業だから無理…と決めつける前に、一度ご相談ください。
あなたの状況に合わせて、
「どこを整理できるのか」「何を優先すべきか」を具体的にお伝えします。
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司法書士事務所ユナイテッドフロント
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