自己破産ってどんな手続き?生活への影響と再出発のポイント
自己破産ってどんな手続き?生活への影響と再出発のポイント
1.自己破産とは
「もう支払いが続けられない」「自己破産しかないのでは…」
そう感じていても、実際にはすべてを失うわけではありません。
裁判所の判断や財産の内容によっては、
家具や家電など生活に必要なものを手元に残したまま、
最低限の生活を守りながら再スタートを切れるケースもあります。
自己破産は、返済の見通しが立たない人が、裁判所の決定によって借金の支払い義務を免除してもらう手続きです。
いわば「借金をリセットして、人生を立て直すための制度」です。
2.手続きの流れ
自己破産の主な流れは次の通りです。
1.弁護士や司法書士に相談・依頼
2.取引履歴・財産・家計状況の整理
3.裁判所への申立て
4.破産手続開始決定(資産の調査)
5.免責審尋(借金の免除が妥当か判断)
6.免責許可決定
通常、申立から免責決定までは約6か月~1年程度。
手続きが完了すると、対象となる借金の返済義務はなくなります。
3.免除される借金・されない借金
免除される主な借金
・ クレジットカード・カードローン
・ 消費者金融・銀行ローン
・ 携帯端末の分割払い残高
・ 知人・家族からの借入(原則)
免除されないもの
・ 税金や社会保険料
・ 罰金・損害賠償など
・ 故意の不正行為による債務
4.生活への影響
自己破産をしても、
・ 職業制限があるのは一部の資格職(弁護士・警備員など)に限られる
・ 勤務先に知られることは基本的にない
・ 家具・衣類など生活必需品は残せる場合が多い
など、日常生活が大きく変わることはほとんどありません。
ただし、信用情報機関に「破産情報」が登録されるため、
約5~7年間は新しい借入やクレジット契約ができなくなります。
5.弁護士や司法書士に依頼するメリット
自己破産の手続きは、申立書類や財産調査など専門的な知識が必要です。
弁護士や司法書士に依頼すると、次のようなサポートが受けられます。
・ 裁判所や債権者とのやり取りを一任できる
・ 書類の作成・提出を代行
・ 督促や取り立てをすぐに止められる
・ 免責の見込みや手続きの進行を丁寧に説明してもらえる
💡「もう返済が難しい」と感じたら、早めの相談が安心です。
早い段階で相談すれば、自己破産以外の方法を選べる場合もあります。
まとめ
・ 自己破産は「借金を免除して再出発するための制度」
・ 状況によっては生活必需品を残せるケースもある
・ 信用情報への登録は一時的で、一定期間を過ぎれば回復可能
・ 弁護士や司法書士に依頼すれば、複雑な手続きもスムーズに進められる
借金の整理は「人生のリセット」ではなく「再スタートの準備」。
一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
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