信用情報を自分で確認する方法

2025/10/23 ブログ
信用情報を自分で確認する方法

信用情報を自分で確認する方法

 

― CIC・JICC・全銀協の違いと照会手順 ―

 

 


 

1.なぜ信用情報を確認する必要があるのか

 

クレジットカードやローンの審査に落ちたとき、
原因の多くは**「信用情報に登録された内容」**にあります。


信用情報とは、個人の借入・返済・契約などの履歴をまとめたデータのこと。


金融機関は、この情報をもとに「返済能力があるか」を判断しています。


自分の信用情報を定期的に確認することで、
誤登録や古い情報の残存を早期に発見し、トラブルを防ぐことができます。

 

 


 

2.信用情報を扱う3つの主要機関

 

日本で個人の信用情報を管理しているのは、主に次の3機関です。
それぞれ登録している業種や情報の範囲が異なります。

 

機関名 主な加盟先 登録される主な情報 照会方法・手数料
CIC(株式会社シー・アイ・シー) クレジットカード会社・信販会社 カード利用状況、延滞、債務整理など スマホ・郵送・窓口/手数料500円(スマホ)
JICC(日本信用情報機構) 消費者金融・リース会社 借入・返済・残高・債務整理情報など スマホ・郵送/手数料1,000円
全国銀行個人信用情報センター(全銀協) 銀行・信用金庫・保証会社 住宅ローン、カードローン、代位弁済など 郵送・窓口のみ/手数料1,000円

 

 

各機関は一部情報を共有していますが、登録範囲は異なります。

複数の金融機関を利用している場合は、すべての機関に照会するのが確実です。

 

 


 

3.照会の手順

 

📱スマホ・パソコンでの照会(CIC・JICC対応)

 

1.各機関の公式サイトにアクセス


2.「開示手続き」から本人情報を入力


3.手数料をクレジット決済またはコンビニ払い


4.照会番号を受け取り、画面上で開示結果を確認


5.受付から数分~数時間で結果を確認でき、最も手軽です。

 

 

📬 郵送での照会(全機関対応)

 

1.各機関の「開示申込書」を印刷または郵送で取り寄せ


2.必要事項を記入し、本人確認書類を同封


3.手数料(定額小為替など)を同封して送付


4.数日~2週間程度で開示書が届く

 

郵送は時間がかかりますが、スマホ操作が苦手な方にも安心です。

 

 


 

4.開示結果の見方

 

開示書には「契約内容」「支払状況」「お支払いの状況」などの欄があります。


ここに「延滞」「異動」「契約終了」などの記載があれば、
過去の債務整理や返済遅延が反映されています。

 

表記例 意味
異動 延滞や債務整理などが発生した状態
契約終了 返済・完済により契約が終了した状態
P 返済が遅れた月があることを示す記号

 

 

表記内容に誤りがあると感じた場合は、
各機関の「情報訂正申立書」を使って訂正を申し出ることができます。

 

 


 

5.確認した内容に不安がある場合は

 

信用情報を開示してみたら、
「昔の借入がまだ滞納状態のままになっていた」
「請求は来ていないけれど、延滞のまま残っている」
というケースもあります。


このような場合、債権が別の会社に移っていたり、時効の可能性があったりと、
現状を正確に判断するには法律的な確認が必要です。


滞納のまま放置しておくと、
将来的に突然の請求や裁判所からの通知につながることもあります。

 

💡そのようなときは、司法書士などの専門家に相談してください。
状況を確認し、
債権の所在確認(どこに債務が残っているのか)


・ 時効の成立可能性


・ 任意整理や分割和解などの選択肢


を整理したうえで、最適な対応方法を一緒に検討できます。

 

 


 

まとめ

 

・ 信用情報はCIC・JICC・全銀協の3機関で管理されている


・ 「異動」「延滞」の記載がある場合は過去の返済履歴を反映


・ 古い借入が“滞納”のまま残っている場合は放置せず確認を


請求が来ていなくても、司法書士に相談すれば安全に整理できる

 

信用情報を確認することはゴールではなく、スタート。

専門家に相談しながら、安心して再出発できる状態を整えましょう。

 

 

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司法書士事務所ユナイテッドフロント

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